建設予定地
建設予定地
(出所:生活クラブ生協連合会)
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山形県庄内エリアにおける「持続可能な地域社会」づくり
山形県庄内エリアにおける「持続可能な地域社会」づくり
(出所:生活クラブ生協連合会)
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 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は5月31日、山形県飽海郡遊佐町吉出地区で出力18MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「庄内・遊佐太陽光発電所」の建設に着手したと発表した。市民参加型の再生可能エネルギーの生産や利用の実現を目指す。2019年1月に商用運転を開始する予定。

 31haの敷地に太陽光パネル6万7000枚を敷設する。年間に1万8000MWhの発電量を見込み、これは一般家庭約5700世帯分の電力に相当する。また、CO2削減量は年間7600tとなる。

 売電先は、生活クラブグループの電力小売会社である生活クラブエナジー(東京都新宿区)と東北電力。さらに、自治体が関与する地域新電力も検討する。太陽光パネルはカナディアン・ソーラー製、パワーコンディショナー(PCS)はSMAソーラーテクノロジー製を採用する。

 事業主体は、生活クラブグループ各団体と提携生産者などの参加で設立した、SPC(特定目的会社)・庄内自然エネルギー発電(東京都新宿区)となる。発電所の建設および事業資金は、生活クラブ生協連合会と各会員生協からの直接貸付、市民の出資による「市民ファンド」(匿名組合契約を活用した融資)、地元の「JA庄内みどり」や地域金融機関の融資により調達する。

 生活クラブ生協連合会は、2016年に持続可能なエネルギーの開発と利用を目指した総合エネルギー政策「エネルギー7原則」を制定した。今回のメガソーラーの建設は、エネルギー7原則の「原発のない社会、CO2を減らせる社会をつくります」「地域への貢献と自然環境に留意した発電事業をすすめます」の具体策となる。