「WV-SUD638」 パナソニック システムネットワークスのデータ。
「WV-SUD638」 パナソニック システムネットワークスのデータ。
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IR-LEDユニット取り付け例 パナソニック システムネットワークスのデータ。
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 パナソニック システムネットワークスは、風速60m/秒の環境で撮影可能な監視カメラ「エアロPTZカメラ WV-SUD638」を発売する(ニュースリリース)。沿岸部や河川、道路、高層ビルの周辺など、風雨や設置場所の構造による揺れの影響を受けやすい場所での監視用途に向ける。

 今回のカメラは、風速60m/秒の環境で動作でき、風速80m/秒の環境でも壊れないという耐風速性能を備える。独特の流線型フォルムを採用し、空気抵抗を受けにくくした。防塵・防水性能は、JIS C 0920保護等級とIP66、IP67に準拠している。また、ISO14993に準拠しており、カメラ本体にグラスファイバー樹脂筐体を採用することで、重塩害地域でも使えるようにした。

 同社によると、強風や振動が避けられない場所において、これまでのカメラで撮影したデータは、揺れの影響から使用できないことがあったという。そこで、今回のカメラには2つの画揺れ補正機能を組み合わせた「ハイブリッド イメージスタビライザー」機能を備えた。パン(左右方向)・チルト(上下方向)モーターを使ってゆっくりとした大きな揺れを補正し、電子式揺れ補正で細かい周期の揺れを補正する。

 その他にも、雨や泥汚れを取り除くワイパーや着霜・着氷・結露を防止するデフロスターを備え、-50℃の極寒環境でもガラス前面を温めて撮影可能にする機能など、さまざまな状況下で撮影できるように工夫した。さらに、照射距離150mのIR-LEDユニットも別売りの拡張ユニットとして用意する。本体希望小売価格はオープン。2016年9月から、受注生産方式で販売する。