米Qualcomm日本法人は6月20日に都内で会見を開き、Bluetoothオーディオやスマートスピーカーなど音楽や音声システム用の製品群を紹介した。今回紹介したのは、Bluetooth接続のハイエンド向け「CSRA68100」、同ローエンド向け「QCC3xxx」シリーズ、 USB Type-C接続の「WHS9420」と「WHS9410」、スマートオーディオのプラットフォームおよびデジタルアンプ技術の「DDFA」である。いずれも6月14日に米Qualcommが中国・深圳市で発表(米Qualcommのプレスリリース)している。

今回、クアルコムが紹介した5つの製品
今回、クアルコムが紹介した5つの製品
[画像のクリックで拡大表示]

 説明を担当したのは英Qualcomm Technologies International社Sernior SVP and General Manager、Voice and MusicのAnthony Murrray氏。Qaulcomm Technologies Internationalは米Qualcommが2015年8月に買収した旧CSRである。

英Qualcomm Technologies International社Sernior SVP and General Manager、Voice and MusicのAnthony Murrray氏
英Qualcomm Technologies International社Sernior SVP and General Manager、Voice and MusicのAnthony Murrray氏
[画像のクリックで拡大表示]

 Murrray氏は冒頭、音楽や音声システムの世界で最近起こっているトレンドを整理。ストリーミングとハイレゾオーディオの普及、ワイヤレス化、音声認識アシスタントなどのスマート化、ヘッドフォンジャックを配したスマートフォンの登場、高機能化された無線イヤホンである「ヒアラブル」の登場、の6つを挙げ、今回の製品群はこれらのトレンドに対応すると位置づけた。

前世代のチップに比べて4倍の処理能力

 「CSRA68100」は最上位のBluetooth無線オーディオ製品に向けたチップセット。CPUとDSPを2つずつ内蔵し、製品メーカーが自由にプログラムを組み込んでヒアラブルなどに使える。前世代のチップに比べて4倍の処理能力を持つほか、NFCやバッテリー管理、2チャネルのオーディオCODECを内蔵する。