「Hi-SEED W3 EX」の画面イメージ(診察室シーン)
「Hi-SEED W3 EX」の画面イメージ(診察室シーン)
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 日立メディカルコンピュータは、無床診療所向け電子カルテシステム「Hi-SEED W3 EX」(ハイシード ダブリュースリー イーエックス)を2017年7月3日から販売開始する。カスタマイズ可能な画面構成や、タブレット端末を使用したスタッフ支援などを特徴とする。サーバー1台およびクライアントの産業用パソコン2台を含む標準価格は820万円(税抜き)。

 Hi-SEED W3 EXでは、適切な情報の入出力をスムーズにできるよう、入力パネルの色変更や表示切替え、メニューボタンなどの配置を自由に切替えるなど画面構成をカスタマイズすることが可能。背景色カラーも8色から選ぶことができる。シンプルな画面構成により直感的な操作を可能とし、医師のカルテ記載に伴う負担を軽減するという。

 タブレット端末を使用した「スタッフ支援システム」(有償オプション)では、院内のどこからでも医師のオーダーや過去カルテを参照できる。脈拍、血圧や体温などのバイタル情報や問診の結果、医師への申し送り事項などを患者のそばで入力できる。

 経営判断を支援する診療業務支援ソフトのHi-SEED PMS(Practice Management Software)も有償で利用できる。電子カルテから出力された日次・月次データを取り込み、毎日の患者数や診療報酬額の推移など、経営に関する内容を表示。また、取り込んだ業務日報データは、速報として指定したアドレスにメール配信するなど、クリニック経営の見える化、経営の効率化を支援する。

 同製品は、国際モダンホスピタルショウ2017(東京ビッグサイト、2017年7月12~14日)に展示される。