人手に頼ることが多い解析なども自動化
人手に頼ることが多い解析なども自動化
(出所:ブイキューブロボティクス)
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赤色が不具合を生じた太陽光パネル
赤色が不具合を生じた太陽光パネル
(出所:ブイキューブロボティクス)
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 ドローン(無人小型飛行体)を手掛けるブイキューブロボティクス・ジャパン(東京都渋谷区)は6月14日、データ解析企業のデータセクション(東京都渋谷区)と業務提携し、太陽光発電所の点検サービスを事業化すると発表した。

 太陽光発電所向けのドローンによるサービスでは、人手による作業が残り、手間や時間を要しているのが撮影データの分析や報告書の作成である。これらを自動化する動きが進みつつあり、その一環と言える(関連ニュース)。

 ブイキューブロボティクスのドローン関連技術と、データセクションが持つAI(人工知能)を応用した映像解析技術を組み合わせ、警備・設備点検業務の完全自動化に向けたサービス開発の第1弾とする。

 まず、大規模な太陽光発電所の点検で実証実験を開始し、2017年内の商用化を目指す。その後、大規模な工場のほか、コンクリート構造物や鉄橋、鉄塔、道路といった社会インフラ向けに対象分野を拡大していく。

 また、動物による農作物被害の監視、断崖絶壁の建造物の調査、未踏地の生態調査といった、人では難しい分野への展開も目指していく。

 両社によるサービスでは、ドローンで撮影したデータを解析し、設備や施設で異常とみられる部分を検出するところまで自動化する。異常の検出された位置情報と、生じている不具合の種類を報告するサービスを開発する。

 太陽光発電所向けのサービスについては、現時点で、不具合の生じた太陽光パネルの識別と異常部分を検出できるという。現在、検出精度をさらに向上させる手法の開発に取り組んでいるとしている。