デジタルヘルスベンチャーのFiNCは、同社のヘルスケアサービスとパナソニックの機器を組み合わせた行動変容の実証実験を両社共同で開始する。具体的には、利用者の血圧に着目し、FiNCのアプリとパナソニックの血圧計などを組み合わせた生活習慣指導サービスを提供。得られたデータから、利用者ごとの行動変容とバイタルデータの関係を調査する。

 FiNCは、アプリで生活習慣の改善を働きかけるヘルスケアサービスや、コンテンツ等をAI(人工知能)で個人に最適化させて配信するヘルスケアプラットフォームアプリ「FiNC」を展開。一方パナソニックは、新規事業を創出する組織「ゲームチェンジャーカタパルト」が、ウェルネスサポート事業の展開を視野に活動。家電から得られる使用者の行動記録や個人のバイタルデータを活用し、一人ひとりに最適化された新しいヘルスケアサービスを企画・検討している。今回の実証実験は、FiNCとゲームチェンジャーカタパルトの方向性が一致したことで実現したという。

 実証実験は、「FiNCダイエット家庭教師」の新規利用者が対象。期間は2017年7月~2018年3月を予定している。

 実証実験の結果をもとに、利用者の健康を増進するための新たな付加価値の創出と、新サービス事業に向けた企画・検討を行う計画。将来的には、日々の生活習慣や住環境におけるさまざまなデータを取得し、一人ひとりに最適化されたウェルネスソリューションを提供。無理なく自然に健康になる新たなウェルネスライフスタイルの提案を目指す。