米スタンダードソーラー(Standard Solar)社は15日、米デラウェア州のデラウェア・テクニカル・コミュニティ・カレッジで出力2.1MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)プロジェクトが完成したと発表した。

米デラウェア州のデラウェア・テクニカル・コミュニティ・カレッジに建設された2.1MWのメガソーラー
米デラウェア州のデラウェア・テクニカル・コミュニティ・カレッジに建設された2.1MWのメガソーラー
(出所:Standard Solar)
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 同プロジェクトは2つの段階で建設している。今回完成した第2段階は、ドーバー(Dover)のテリー校舎(Terry Campus)のカーポートの449kWと、校舎の屋上に設置した296kW、ジョージタウン(Georgetown)のオーエンズ校舎(Owens Campus)の屋上2か所に設置した585kWである。

 第1段階のプロジェクトでは出力806kWの太陽光を設置し、すでに2013年に発電している。今回完成した第2段階と合わせて、合計出力2136kWとなった。デラウェア州の太陽光発電としては、最大規模の一つという。

 年間296万kWhの発電量により、同学のエネルギー需要のうち約12%を賄うと見込む。この発電量は、約1007tの石炭を燃焼させて排出される温室効果ガス、または米国の平均的な家庭220軒が毎年消費する電力に相当するという。

 Mark T. Brainard学長は、「持続可能性エネルギー管理プランでは、温室効果ガスの排出量を2020年までに20%抑制する目標を掲げた。今回完成したメガソーラープロジェクトに加え、エネルギータスクフォースの尽力もあり、目標を3年早く達成できそうだ」と述べている。

 同プロジェクトでは、カレッジとの長期にわたる電力購入契約(PPA)に基づき、Urban Grid社が資金を賄っている。同社は、全米で太陽光発電プロジェクトの開発や資金調達などのサービスを提供している。

 スタンダードソーラー社は、メリーランド州を拠点とし東海岸を中心とした全米の企業や官公庁、電力事業者などの法人を対象に、太陽光発電システムの開発や資金調達などの業務を手掛けている。( 関連記事1)。