インドのAzure Power社は13日、インド南東部にあるアーンドラ・プラデーシュ(Andhra Pradesh、AP)州で出力100MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)が稼働を始めたと発表した。

 同メガソーラーは、インド政府のソーラーパーク建設局(SPIA)とAP州の太陽光発電事業会社(APSPCL)が共同で開発している「カルヌール・ウルトラ・メガソーラー・パーク」の一部として、AP州カルヌール(Kurnool)近郊で建設されたもの。

 同メガソーラー・パーク全体の総面積は5932エーカー(約24km2)で、設備容量の合計は1GW。Azure Power社のメガソーラーは、そのうち500エーカー(約2km2)を占める。

 国営でインド最大の電力会社であるNTPCに、25年間にわたって電力を供給する。NTPCによる買取価格は、5.12ルピー(約8.8円)/kWh。

 カルヌール・ウルトラ・メガソーラー・パークでは、Azure Power社の他に、インドGreenko社、ソフトバンク・グループのSB Energy社、インドAdani Power社がメガソーラーを建設、運用している。各社の出力は、Greenkoが500MW、SB Energyが350MW、Adani Powerが50MW(関連記事1)。

 Greenkoのメガソーラーは、当初米SunEdison社が権益を取得したものだが、SunEdisonの経営破綻によりGreenko社が買収し建設を完了した。

 Azure Power社はインドの太陽光発電を主導する事業者である。同社が保有するメガソーラーのポートフォリオは現在、18州で1000MW(1GW)以上に達するという。

 同社はAP州西側に隣接するカルナータカ州でも130MWのメガソーラーを2017年3月に稼働するなど、インド国内でメガソーラーの開発を活発に進めている(関連記事2)(関連記事3)。