記者会見に登壇した渡部氏
記者会見に登壇した渡部氏
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 日本医療機器産業連合会(医機連)は2017年6月13日、東京都内で記者会見を開催し、会長の交代を発表した。ここ4年間会長を務めた中尾浩治氏(元・テルモ代表取締役会長)に代わり、日立製作所 執行役常務 ヘルスケアビジネスユニット CEOの渡部眞也氏が新会長に就任した。

 渡部氏は医機連として力を入れる取り組みとして、(1)医工連携や人材育成、知財、標準規格など、成長産業としての基盤整備、(2)政策提言力の強化や、医療現場やアカデミア、地域関連産業などのステークホルダーとの連携促進、(3)法の遵守や環境への配慮、サイバーセキュリティー対応など医療の安全安心への貢献、などを挙げた。

 ICTやAI(人工知能)、ビッグデータをはじめとするデジタル技術の医療への活用も積極的に推進する考え。「デジタル技術の応用は、メディカルから医療システムにかかわる部分まで多岐にわたる。1つの技術だけでなく、さまざまな(技術に関する知見を持つ)専門家が一緒に仕事をすることが重要だ。データヘルスやAIに関して、政府が明確なロードマップを示してくれていることはプラスになると思う」(渡部氏)とした。