図1●米国テキサス州プレイノで建設中の北米トヨタ新社屋
図1●米国テキサス州プレイノで建設中の北米トヨタ新社屋
(出所:Toyota Motor)
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図2●メガソーラーは3棟ある駐車場ビル(図では青で表示の建築物)の屋上に設置される
図2●メガソーラーは3棟ある駐車場ビル(図では青で表示の建築物)の屋上に設置される
(出所:Toyota Motor)
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 トヨタ自動車の米国現地法人であるToyota Motor Corporation(北米トヨタ)は6日、テキサス州ダラス北部近郊のプレイノ(Plano)で建設中の新社屋に、約7.75MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置する計画を明らかにした(図1)。

 敷地内に3棟建設する駐車場施設の屋上に、段階的に太陽光パネルを設置する(図2)。

 まず、フェーズ1では2棟の駐車場施設のそれぞれに約2.45MWの太陽光パネルを設置する。これらは、2017年8月までに稼働する見込み。続くフェーズ2で2017年12月までに、3棟目の駐車場施設に約2.83MWの太陽光パネルを設置する計画。

 今回のメガソーラーにより、同事業所で消費する電力の25%を賄えると見込んでいる。これは一般的な家庭1000軒分の電力に相当し、温室効果ガスの排出量を年間7122t削減できるという。

 電力会社以外の民間企業が設置するメガソーラーとしてテキサス州では最大で、北米の自動車メーカーが導入する太陽光発電としても最大になるとしている。

 北米トヨタは、これまでにも太陽光発電システムを積極的に導入している。

 2008年には、カリフォルニア州オンタリオ(Ontario)のパーツセンターで2.3MWのメガソーラーを建設し、年間370万kWhを発電し、同事業所で消費する電力の最大58%を賄っているという。

 また、2014年にはワイオミング州にあるイエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)のラマー・バッファロー・ランチ(Lamar Buffalo Ranch)で、「カムリハイブリッド(カムリHV)」の使用済みバッテリーを提供、44kWのオフグリッド太陽光発電システムのプロジェクトに協力している。

 同プロジェクトでは、シャープ製の太陽光パネル(250W/枚)176枚と全米のトヨタ販売店から回収されたカムリHVのニッケル水素蓄電池208個、米Indy Power Systems社製のエネルギー管理システム(EMS)や米Patriot Solar社製の架台などを組み合わせた。2016年には、このマイクログリッドにマイクロ水力発電を統合するという。