「医療機関向け動画・画像共用ソリューション」の概要イメージ
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 NHNテコラスは、「医療機関向け動画・画像共用ソリューション」の販売を2016年6月7日に開始した。クラウドと高速ファイル転送技術を活用した。

 利用例としては、「医療機関間での医療データの転送・共有」「医療データの共有による遠隔医療の支援」「カンファレンスや学会資料、教育・研修等での活用」などを想定。機密性の高い医用動画・画像などの大容量データを高速かつ安全に転送・共有できるため、医療機関同士でスムーズな連携が可能になる。価格は初期費用が100万円、10アカウント利用料含む月額利用料が20万円から(ともに税込み)。

 今回のソリューション開発では、ユニゾンシステムズと協業。ソリューションの核となる「医用動画プレビューシステム」は、ユニゾンシステムズがアジア遠隔医療開発センターと連携して開発した。通信やクラウド連携システムの基盤構築、プラットフォーム運営などは、NHNテコラスが担当する。

 「プレビュー機能」や「データ視聴管理」、「アクセスコントロール」、「ログ管理」に対応するほか、セキュリティーとして「電子透かし」「パスワード設定」「暗号化」といった機能を備える。また、通信回線の帯域を無駄なく活用できるUDPベースの独自プロトコルを用いた高速ファイル転送を採用。FTPと比較して数倍から数十倍の速度を実現するという。さらに、インターネットを介さない地域IP網や学術情報ネットワーク「SINET5」などの閉域網や専用線でも利用できる。