「エコの輪太陽光発電ファンド2号匿名組合」の1年目の発電量推移
「エコの輪太陽光発電ファンド2号匿名組合」の1年目の発電量推移
(出所:エコスタイル)
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 太陽光発電の設計・施工などを手掛けるエコスタイル(東京都千代田区)は6月1日、2015年6月18日から売電を始めた太陽光発電ファンド(低圧連系3サイト・出力合計164.7kW)の1年目(2015年4月1日~2016年3月31日)の運用成績を公表した。

 発電量実績が計画比19.5%増となったことに加え、売電準備期間が予定していた6カ月より短くなったことにより、当期の売上高は計画比40.32%増の508万7592円となった。この結果、元本償還分と合わせた当期の分配金総額は675万円となり、計画比83.79%増となった。

 同ファンドは、千葉県南房総市の海から75~175mに立地する低圧連系する3サイトで構成する。買取価格は36円/kWh(税抜き)。太陽光パネルはインリーソーラー製(305W/枚)、パワーコンディショナー(PCS)はデルタ電子製(5.5kW/台)、遠隔監視はNTTスマイルエナジー、動産保険は三井住友海上火災と契約している。

 「エコの輪太陽光発電ファンド2号匿名組合」として、一口50万円で総額4500万円を募集し、38人が出資した。運用期間10年で、目標利回り5.5%(税引き前)、目標分配率135.4%(税引き前)となっている。

 エコスタイルは5月20日に「エコの輪太陽光発電ファンド1号匿名組合」の運用成績も公表しており、1年目の発電量は計画比4.5%増で、分配金は計画比17.16%増となった。「ファンド1号」は、広島県廿日市市・安芸高田市に立地し、低圧連系3サイト・出力合計152.64kWで構成し、利回り目標5.5%となっている。

 エコスタイルは、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の公表する日照データを使い、太陽光パネルメーカーがシミュレーションした予想発電量を基にファンド売り上げの計画値を算出している。この方式による発電量の予想値は保守的に見積もられる傾向があり、実績値は上振れすることが多い。