リクルートホールディングスは2017年6月7日、患者が店頭以外でも気軽に服薬や健康維持に関する疑問や悩みを薬局に相談できるサービス「すこやくトーク」を開発したと発表した。長野県塩尻市が事業開発に協力。一部のエリアでは既に実証実験を始めており、2017年8月をめどに本格導入する。地域医療における薬局の役割拡大や個人の健康管理に貢献でき、医療費削減にもつながるとしている。

 すこやくトークは、同社の新規事業開発プログラム「Recruit Ventures(リクルートベンチャーズ)」を通じて提案されたもので、薬局と患者のコミュニケーションをオンラインで支援するサービス。病院以外で気軽に相談できる「かかりつけ薬剤師」のような医療専門家の存在が重要になっていることを踏まえ、患者が服薬や健康の相談をその都度できる双方向コミュニケーションの実現を目指した。

 患者は、パソコンやスマートフォン、タブレット端末を通じて、チャット形式で薬局外からでもその都度相談ができる。他の医療機関や薬局で受け取った薬、市販薬、健康食品、サプリメントなどを写真で登録できるため、薬剤師は服薬状況をまとめて閲覧し、適切なアドバイスができる。薬局にとっては、副作用情報や健康管理情報の提供にも活用可能だ。