完成予想図(出所:オリックス)
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先行して設置した蓄電池システム
先行して設置した蓄電池システム
(出所:日経BP)
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安全祈願祭の様子
安全祈願祭の様子
(出所:日経BP)
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 北海道知内町で6月7日、旧町営牧場を活用したメガソーラー(大規模太陽光発電所)「知内メガソーラー20M発電所」の安全祈願祭が開催された。知内町長など地域関係者と発電事業者、工事関係者など約50人が参加し、同町湯ノ里の建設予定地で神事が執り行われた。

 発電事業主体は、オリックスとソーラーフロンティアが6対4の比率で出資して設立した、合同会社はやてソーラー。太陽光パネルの設置容量は約24MW、連系出力は約17.5MWに達する。

 事業用地はもともと公営の共同育成牧場だった。酪農従事者の減少に伴う公営牧場の集約により、17年前に閉鎖され、跡地の再開発が課題になってきた。

 そこで、農山漁村再エネ法のスキームに基づいたメガソーラーの誘致を目指してきた。有識者などによる知内町再エネ推進協議会を合計3回開催し、「再エネ発電の推進による農山漁村活性化基本計画」を昨年10月にまとめていた。

 同計画では、農林漁業の健全な発展と調和のとれた再エネ推進を目指す。発電事業者は、売電収入の一部を知内町に納入し、町は納入金を基金化して地域活性化や農林漁業の振興などに活用することになっている。農山漁村再エネ法を活用した再エネ推進は、北海道の自治体では知内町が初めてになる。

 着工したメガソーラーのEPC(設計・調達・施工)サービスは東芝プラントシステムが担当する。太陽光パネルはソーラーフロンティア製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用する。