日産自動車は6月3日、英国にあるサンダーランド工場の敷地内に、出力4.75MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を導入したと発表した。
サンダーランド工場は、日産にとって欧州で最大規模の生産拠点で、2016年に稼働開始後30周年を迎えている。同工場は、電気自動車(EV)「リーフ(LEAF)」、および、同車に搭載する蓄電池の欧州における中心的な生産拠点である。
工場の敷地内にある、テストコースの走行路脇の空き地に、約1万9000枚の太陽光パネルを並べた。発電した電力は、全量を日産が使う。
日産では、再生可能エネルギー発電電力でEVを製造することで、自動車走行時のグリーン化に加え、製造段階の二酸化炭素(CO2)削減の両面で、環境への負荷を低減できる点を強調している。
同工場は、既に稼働済みの風力発電設備と合わせ、合計出力11.35MWの再エネ発電システムを備える工場となった。
風力発電設備は10基ある。2005年以降に導入したもので、10基で合計出力6.6MWとなっている。
同工場の「リーフ」の生産能力は、年間5万台となっている。太陽光・風力発電によって、このうち年間3万1374台の生産に必要な電力需要を賄えるとしている。この発電量は、同工場の年間消費電力の約7%に相当する。
メガソーラーは、European Energy Photovoltaics社と提携して導入した。