タカラレーベン・インフラ投資法人を構成する「LS美浦発電所」
タカラレーベン・インフラ投資法人を構成する「LS美浦発電所」
(出所:タカラレーベン・ホームページ)
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 6月2日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)を投資対象とする投資法人が、東京証券取引所のインフラファンド市場に第1号銘柄として上場を果たした。上場したのは、タカラレーベン子会社のタカラアセットマネジメント(東京都千代田区)が資産運用を受託するタカラレーベン・インフラ投資法人(東京都千代田区)。

 投資対象となる太陽光発電所の規模は、10サイトで太陽光パネルの合計容量約17.9MW、合計連系出力約14.8MW。パネル容量で最大のサイトは2.987MW、最小は0.495MWとなる。総資産は約87億7300万円、そのうちインフラ資産は約79億円で、約90%が太陽光発電設備への投資となる(関連記事)。

 株式会社の株式に相当する「投資口」を取引所で売買する。1口の公開価格は10万円で、上場初日は、10万9900円の初値を付け、終値は12万3900円となった。6月3日にも買いが集まり、最高値は14万5000円を付け、終値は13万9800円となった。

 タカラレーベン・インフラ投資法人は、年間の分配金として約6000円を計画しているので、公開価格の場合、利回りは約5.9%となる。仮に市場での値上がりを折り込み1口約14万円とすると、利回りは約4.3%まで下がる。ただ、現在、株式投資の配当利回りが約2%であることと比べると、相対的に高い利回りとなる。安定した利回りを見込める運用手段として人気になりそうだ。