太陽光パネル大手のカナディアン・ソーラーは5月30日、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム・ソーラーパーク(Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park)」における太陽光パネルのサプライヤーに選ばれたと発表した。

 同メガソーラーは、2020年の竣工時に出力800MWで世界最大になると見込まれている。1kWh当たり2セント台となる世界的に最安水準での売電が決まっている(関連記事1)。

 同社は、268MW分となる80万枚以上の太陽光パネルを供給する。今回採用されたパネルは、両面ガラスの「Dymond」である。砂漠地帯にある同メガソーラーの厳しい気候条件を考慮し、耐久性に優れる両面ガラスを採用したとみられる。同パネルの製造と出荷は5月に開始したという。

 EPC(設計・調達・施工)サービスを担当する合弁企業(JV)コンソーシアムは、スペインのAcciona社、Gransolar社とイタリアGhella社から構成される。

 同ソーラーパークを建設するドバイ電力・水道局(DEWA)は、これまでに第1期の13MWを稼働させており、第2期の200MWを建設中で今年中に稼働が見込まれている。

 今回、第3期800MWの最初のフェーズとなる268MWの建設が始まり、2020年の「ドバイ万博(World Expo 2020)」までの完成を目指す(関連記事2)。

■変更履歴
見出しと本文で「両面発電」としていましたが,「両面ガラス」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2017/6/5]