大日本印刷(DNP)は、在宅医療・介護を支援する「DNPモニタリングシステム Your Manager」を開発した。調剤薬局や訪問看護ステーション、製薬メーカーなどに向けて、2016年秋に発売する(ニュースリリース)。

具体的な設問が記された毎日生活チェックカード
具体的な設問が記された毎日生活チェックカード
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 団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年を控え、重度の要介護状態となっても住み慣れた地域・環境で暮らし続けられるように、医療、介護、住居、予防、生活支援などを地域ぐるみで提供していく地域包括ケアシステムの推進が各地域で進められている。

 この体制で重要になるのが、緻密な在宅医療。患者の生活習慣、症状の変化、服薬忘れの防止を医療従事者が適切に把握することが求められるが、その際、医療従事者は口頭で確認をしているケースが多いという。さらに地域包括ケアシステムは医師、看護師、介護士、薬剤師など多職種間での連携と情報共有が必須となるため、口頭による曖昧な情報伝達を防ぎ、状況を定量的に把握する必要がある。こうした背景から、DNPは今回のシステムを開発した。