ソニーは2017年6月1日、ロボット技術を使った子供向きの体感玩具「toio」(トイオ)を発表した(https://first-flight.sony.com/pj/toio)。32mm角と小型のマイクロマウス型無線制御ロボット「toioコアキューブ」を軸にした「子供の創造性を引き出すような遊びができる」(開発を主導した同社新規事業創出部TA事業準備室の田中章愛統括課長)自信作だ。ロボット2台と別売りのコンテンツを組み合わせて遊ぶ。

toioを発表するソニーの田中章愛統括課長
toioを発表するソニーの田中章愛統括課長
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 toioはマイクロマウスロボットのtoioコアキューブ2台のほか、制御用の「toioコンソール」、リング型のコントローラー「toioリング」などで構成する。コアキューブのサイズは約32mm×32mm×19.2mm(幅×奥行き×高さ)。自らの絶対位置を正確に検出する機能を持っており、これにより2台のコアキューブを精度良く自在に動かせる。toioリングで操縦できるほか、あらかじめ決めた動作も可能。また、絶対位置の情報から2台の相対位置や向きを正確に検知できるため、2台を協調して動かしたり、片方がもう片方を追随して動くようにもできる。加速度センサーとLEDも内蔵しており、ぶつかった衝撃を検出して動きを変えたり、動きに合わせてLEDを光らせるなどもできる。

toioのセット。マイクロマウス型無線制御ロボット「toioコアキューブ」が2台と、制御と充電台を兼ねる「toioコンソール」、リング型のコントローラー「toioリング」が2個のセットとなる(モックアップ)。
toioのセット。マイクロマウス型無線制御ロボット「toioコアキューブ」が2台と、制御と充電台を兼ねる「toioコンソール」、リング型のコントローラー「toioリング」が2個のセットとなる(モックアップ)。
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 絶対位置の検出にはコアキューブ底面に備えるカメラを使う。目には見えにくい特殊な模様を印刷した専用のマットを使い、カメラでそれを読み取って位置を検出する仕組みという。底面のカメラは位置検出のほか、コアキューブに特定の動きを覚えさせたり、コマンドを送り込むためにも使える。コマンドを記したシールを床に貼っておき、そこに来たら特定の動きをする、といった使い方もできる。toioコンソールとの通信にはBLE(Bluetooth Low Energy)を使っている。