試作した風車
試作した風車
(出所:Looop)
[画像のクリックで拡大表示]

 再生可能エネルギー関連を手掛けるLooop(東京都文京区)は6月1日、米Chava Wind社製のダリウス型風力発電設備の販売を開始すると発表した。出力は19.9kW。

 ダリウス型風車は、縦に曲がって伸びたブレード(羽根)が垂直軸に付いており、この軸を中心に回る。この方式の風車は風の向きを選ばず、強風の時でも騒音をあまり出さないことが特徴とされている。 

 Looopは、Chava Wind社と資本業務提携し、Chava Wind社製風車のアジア太平洋地域における独占販売権を獲得したとする。2018年度から販売を開始する。

 日本では、再生可能エネルギー発電電力の固定価格買取制度(FIT)の施行を機に、プロペラ型の風車が設置されてきた。しかし、プロペラ型の風車の設置に対して、地形の考慮や、近隣住民への騒音などの配慮、乱流への対応といった課題が指摘されている。

 Chava Wind社のダリウス型風車は、こうした課題を解消できるとしている。現在、風車の設計や仕様を検討している。

 出力は19.9kWで、三つのブレードで構成する。高さは約30mで、最大耐風速は77m/s、定格風速は11m/sとなっている。