ドイツの再生可能エネルギー事業者であるフェニックス・ソーラー(Phoenix Solar)社は30日、出力10.2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)をトルコ東部のエラズー(Elâzığ)に建設すると発表した。

 トルコの施工会社であるAsunim Yenilenebilir Enerji Teknolojileri社との共同事業となる。プロジェクトを発注したのは、トルコの主要なコングロマリットであるAkfen Renewable Energies社で、今回が2件目の主要案件という。

 今回は資金調達において欧州開発銀行(EBRD)の協力も得ており、EBRDにとってはトルコで初めての太陽光発電所だという。また、トルコ政府が認可した太陽光発電所としても初めてとしている。

 フェニックス・ソーラー社はメガソーラーの設計と部材の調達、プロジェクト管理などの業務を担い、Asunim社が建築を担当する。完成後は、両社が運営や保守業務を行う。竣工は2016年9月を予定しており、発電した電力は、現地の電力会社に売電する。

 トルコでは、気候変動対策やエネルギー政策の一環として再生可能エネルギーの導入を促進しており、市場の拡大が見込まれている。このため、海外の太陽光パネル・メーカーやエネルギー事業者からの参入も急速に増加している(関連記事)。