NECは、第5世代移動通信(5G)での利用を想定した警備システム向けに、数万人規模の人の流れを予測する技術を開発した。2017年5月に開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2017」(同24~26日、東京ビッグサイト)の特設パビリオン「5G Tokyo Bay Summit 2017」内に参考出展し、監視カメラの映像を5Gで警備システムに伝送するデモを見せた。

監視カメラから伝送されるリアルタイム画像(一部を編集により加工済み。実際の画像は人の顔が判別できる)
監視カメラから伝送されるリアルタイム画像(一部を編集により加工済み。実際の画像は人の顔が判別できる)
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デモ用に設置した監視カメラ
デモ用に設置した監視カメラ
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 今回、NECが参考出展した技術は、2017年5月23日に発表した綜合警備保障(ALSOK)との合意の一環。同年6月に始める5Gを用いた警備サービスの実証実験で使う。具体的には、NTTドコモが実施主体に選定された総務省の「5Gの実現による新たな市場創出に向けた総合的な実証実験」にNECやALSOKが参画する。

※ NECの発表資料はこちら、ALSOKの発表資料はこちら
※ 総務省の実証実験についての関連記事は、「総務省の5G実証実験、2020年へ 大手事業者が利活用本腰」を参照。