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HOMEエネルギーメガソーラー > 超大型クレーン不要で大型風車を建設、大林組と巴技研が開発

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超大型クレーン不要で大型風車を建設、大林組と巴技研が開発

  • 工藤宗介=技術ライター
  • 2017/05/30 10:08
  • 1/1ページ
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ウインドリフト工法による大型風車建設
(出所:大林組)
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ウインドリフト工法の手順
(出所:大林組)
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従来工法とウインドリフト工法の施工ヤード比較
(出所:大林組)
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 大林組と巴技研(東京都中央区)は5月19日、風力発電の大型風車を、超大型クレーンを使わずに組み立てできる装置「ウインドリフト」を共同開発したと発表した。

 大林組グループの風力発電事業である三種浜田風力発電所(秋田県三種町)の風車建設に同装置を使用し、従来工法と比べて約10%のコスト削減を実現した。

 風力発電は、投資効率を高めるために単機の大容量化が進んでおり、それに伴い風車自体も大型化している。現在、地上では、資材運搬や施工条件の制約などにより、発電容量3MWクラス(支柱の高さ90m程度)の風車が最大となっている。

 風車の敷設は、ハブ(風車の軸)とブレード(風車の羽根)を地面で水平に組み立て、立て起こしながら支柱上端部へ上げていく地組工法や、ハブとブレードを直接支柱の上端で取り付けるシングルブレード工法が主流。いずれの工法も3MWクラスの風車を建設するには1200t級の超大型クレーンが必要となる。

 だが、こうした超大型クレーンは国内に数台しかなく調達が困難だった。

 今回開発したウインドリフトは、ジャッキアップ式装置で部材をリフトアップするもので、超大型クレーン不要で3MWクラス風車を建設できる。

 ハブとブレードを立木などの障害物を避けて上空で組み立て、立て起こしながら支柱上端部へリフトアップする機能を備えた。地上でハブとブレードを組み立てるスペースが不要で、施工ヤードを最大30%程度削減できる。

 同装置は、10tトラックなどの運搬車両で搬入できるため、山間部や離島、狭あいな現場など、さまざまな場所に搬入できる。

 また、搬出入が容易なため、運転開始後の突発的な機材の交換修理などメンテナンス工事にも迅速に対応できる。今後、1200t級超大型クレーンでも施工できないような超大型風車や、より高所での風車建設にも対応する予定。

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