「SOLAR WARE 2220/2550」の 外観
「SOLAR WARE 2220/2550」の 外観
(出所:TMEIC)
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 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は5月29日、直流1500V入力に対応した、メガソーラー(大規模太陽光発電所)向け屋内据え付け型パワーコンディショナー(PCS)の新製品を発表した。

 単機出力を2222kW(2.222MW)と2550kW(2.55MW)に大容量化した「SOLAR WARE 2220/2550」で、海外市場向けに販売を開始した。

 従来製品と同様の業界トップレベルの変換効率と信頼性、価格競争力に加え、コンパクト性に優れた設計が特徴という。

 「SOLAR WARE 2550」の場合、同社が製品化している直流1000V入力対応の屋内型PCS「SOLAR WARE 1000」(出力1MW)に比べて体積を7.6%削減した。これにより据え付け面積当たり容量で 2.76 倍の1.4MVA/m2となり、世界最高レベルのコンパクト性を実現したという。

 このほかの特徴としては、周囲温度 50℃まで「ディレーティング」なしで運転できること、夜間での無効電力補償機能による系統安定化、同社独自の直流入力回路方式による安全性の向上などを挙げている。

 「ディレーティング」とは、周囲温度に応じてPCSの出力容量を絞って運転することで、予め設定された周囲温度を超えるとPCSの出力容量を下げた運転モードに切り替わる。今回の新製品では、周囲温度50℃までこのモードに切り替わらず、通常の運転ができる。

 TMEICは、屋外設置型の1500V対応機では定格出力2.3MW、2.5MW、2.7MWとなる大容量タイプを製品化しており、2.5MW機については、国内でも販売を開始している。今回の新製品により、屋外型と屋内型の両方で、直流1500V系PCSのラインナップが揃ったことになる。