カナミッククラウドサービス 情報共有プラットフォームの概要
カナミッククラウドサービス 情報共有プラットフォームの概要
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 千葉県柏市は、「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)の一環として進めている「認知症初期集中支援チーム」で医療・介護の円滑な連携を図るため、カナミックネットワークの「カナミッククラウドサービス」情報共有プラットフォームの利用を開始した。

 認知症初期集中支援チームは、認知症の早期診断・早期対応を目的として市町村が設置する医療・介護の専門職のチームのこと。専門医の指導の下、認知症が疑われる人や認知症の人などを訪問し、適切な治療・介護につなげることを目指している。

 2015年に国が策定した新オレンジプランでは、2018年度までにすべての市町村で認知症初期集中支援チームを設置することが目標となっている。千葉県柏市では、2017年1月に看護師や介護福祉士で構成される認知症初期集中支援チームを設置。医療・介護の円滑な連携を支援するために、「カナミッククラウドサービス」情報共有プラットフォームの導入を進めてきた。

 「カナミッククラウドサービス」情報共有プラットフォームは、患者・要介護者一人ひとりについて、地方自治体や医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護職員、ケアマネジャー、介護職員など多職種・他法人が、パソコンやタブレット、スマートフォンなどの端末を使って、それぞれの業務に必要な情報をリアルタイムで共有できるプラットフォーム(関連記事)。バイタル情報や家族情報、カレンダー機能などの重要な情報が見やすくデザインされ、繊細な情報も扱える共有先の選択機能や伝え漏れを防ぐ閲覧の確認機能など、円滑なコミュニケーションを実現するための機能を備えている。また、他社を含めた電子カルテや介護事業ソフトなどとの連携が可能。2017年3月時点での自治体や医師会など、全国477地域で導入されているという。