ドイツのメルセデスベンツ・エナジー(Mercedes-Benz Energy)社と住宅用太陽光発電を手がける米ビビントソーラー(Vivint Solar)社は5月18日、メルセデスベンツ製の家庭用定置型蓄電池システムを米国で提供するための独占的な戦略提携を発表した。
メルセデスベンツ・エナジーは、ドイツの自動車大手ダイムラー(Daimler)社が2016年に設立した子会社。ダイムラーが電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)で使用するバッテリー用に開発したLiイオン電池を活用し、定置型蓄電池システムなどのエネルギー・ソリューション事業に取り組んでいる。
ビビントソーラー社は米国で10万件以上の住宅に太陽光発電システムを設置した実績を持つが、定置型蓄電池を提供するのは、メルセデスベンツ・エナジー社との今回の提携が初めてとなる。また、メルセデスベンツ・エナジー社にとっても、米国で太陽光発電システムの事業者と提携するのは今回が初めてである。
メルセデスベンツ・エナジー社の定置型蓄電池システムは、2.5kWhのバッテリー・モジュールで構成される(図)。最大容量は20kWhとなり、顧客のニーズや電力使用状況などに応じてビビント社が最適な容量にカスタマイズを行うとしている。