エネルギー事業に展開
エネルギー事業に展開
(出所:決算説明資料・2017年12月期 第1四半期)
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 シノケングループは、バイオマス発電所の企画開発などを行う新電力開発(東京都港区)の第三者割当増資を引き受け、同社株式の50%を取得したと発表した。シノケングループは、電力小売事業「シノケンでんき」を展開しており、今回の新電力開発への出資により、エネルギー事業の事業領域を拡大する。

 今回、関連会社とした新電力開発は、再生可能エネルギー分野において経験と実績を持つという。バイオマス発電所の企画立案から、固定価格買取制度(FIT)に基づく設備認定を取得した上で、投資家から資金調達して発電所を建設し、竣工後のO&M(運営・保守)を受託している。既に設備認定を取得した第1号案件を進めており、2号目以降の案件についても複数のプロジェクトを手掛けているという。

 国内では現在、稼動済みの再エネ設備全体のうち、太陽光が約95%を占める。同社は、「今後、バイオマス発電は、太陽光以外の再エネも伸ばすという政府方針や、天候に左右されず安定的に電力を供給できる点などで期待される」という。

 シノケンは、東南アジアのネットワークを活用することで、バイオマス発電に対して安定的な燃料調達を支援する。また、新電力開発が保有する発電に関するノウハウを吸収して、シノケンが管理する物件のオーナーや入居者に対し、より安価で安定した電力供給を目指すとしている。