日立ハイテクノロジーズは5月25日、インドClean Max Enviro Solution社と共同で、日系企業のインド拠点の屋上向けに、太陽光発電システムを供給していくと発表した。

 Clean Max Enviro Solution社は、工場などの屋上向け太陽光発電システムのEPC(設計・調達・施工)サービスを手がけている。

 インドでは、2022年までに合計出力100GWの太陽光発電システムを導入し、風力発電と合わせて国内の消費電力の16%を賄う目標が掲げられている。

 導入目標の太陽光発電システムのうち、40%が建物の屋上を使ったルーフトップ型が想定されている。

 コスト面の利点もあることから、インドでは現在、企業の工場や事業所の建屋の屋上に太陽光発電システムを導入する動きが加速しているという。

 そこで、両社は今回、日系企業のインドの拠点をターゲットに、太陽光発電システムを供給する事業を手がけることにした。

 二つのモデルを想定している。一つは、日系企業のインド拠点が太陽光発電システムを保有しないモデル(OPEX型)で、太陽光発電事業者に屋上を貸すモデルとみられる。

 もう一つは、日系企業のインド拠点が太陽光発電システムを保有するモデル(CAPEX型)で、発電電力を自家消費し、余剰分を売電する。

 日立ハイテクは、日系企業への営業支援、太陽光発電システムの調達、日系のファイナンスの活用による低コストの資金調達を担う。