太陽光パネル大手の米サンパワー(SunPower)は5月23日、カリフォルニア州ロンポック(Lompoc)の西側にあるバンデンバーグ(Vandenberg)空軍基地で28MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設を開始したと発表した。

ネバダ州のネリス空軍基地に米サンパワーが建設したメガソーラー
ネバダ州のネリス空軍基地に米サンパワーが建設したメガソーラー
(出所: SunPower)
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 完成すれば、基地内での電力消費を目的とした太陽光発電所としては空軍で最大になるという。発電した電力は、100%を基地で使用する。

 基地のすぐ外側にある遊休地にパネルを設置する。かつては空軍の建築物があったが、2007年以降は使用されていなかった土地という。

 25年間の電力購入契約(PPA)の下、競合他社と較べても遜色ないレベルの固定価格で、発電した電力を空軍が買い取る。空軍は、同メガソーラーに関連した環境価値も保持する。

 年間に5万4500MWhの発電量を見込んでおり、同空軍基地における消費電力の約35%を賄えるとしている。エネルギー安全保障を強化すると同時に、2025年までに25%の電力を再エネで賄うという、空軍全体での目標の達成にも寄与すると見込む(関連記事1)。

 サンパワーは、これまでにも数多くの太陽光発電システムの設置を米軍など政府関係の施設で手掛けている。例えば、ネバダ州のネリス空軍基地(Nellis Air Force Base)やカリフォルニア州NAWS China Lakeでのメガソーラーなどがある(関連記事2)(関連記事3)。