メットライフ生命保険は2016年5月23日、保険契約者向けサービス「乳がん検診コンシェルジュ」の提供を始めた。乳がん検診施設の紹介から専用コールセンターによる相談受付、予約代行までを総合的に提供。利用者の乳房の個性にあった検診方法なども紹介する。東京都内15施設から始め、順次全国へ拡大する。

乳がん検診コンシェルジュのサイト画面
乳がん検診コンシェルジュのサイト画面
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 乳がん検診の受診率は、欧米では70~80%。対して日本は30%台と、OECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国の中で最低レベルという。乳がん死亡率も日本では上昇傾向にある。50歳未満のアジア人の約80%が、乳房組織が密着し腫瘍を発見しにくいデンスブレスト(高濃度乳腺)であるといった事実もあまり知られていない。

 今回のサービスで紹介する乳がん検診施設では、デンスブレストであるか否かや、今後の検診方針を含む説明を検診後に受けられる。利用者は陽性/陰性の結果に関わらず、自身の乳房の特性を理解した上で、最適な検診を継続的に受けられるようになる。「女医による診察」「女性技師による対応」などの情報を提供し、女性が安心して受診できる医療施設のみを紹介するという。

 「どこで検査を受ければよいのか相談したい」という声に応え、専用のコールセンターも用意した。紹介対象とする医療施設の予約調整のほか、検査に関する質問や相談に応える。検診後に医療施設からなされる説明について「よくわからなかった」という事態を避けるために、利用者が説明内容をよく理解できるようにするサポートも行う。