ドイツSiemens Healthcare社は、がん遺伝子の診断プラットフォームを手掛けるドイツNEO New Oncology社を買収した。

　NEO New Oncology社は、組織検体と体液（血液）の両方を対象に、次世代シーケンサーによる遺伝子プロファイリング試験を開発している。包括的な遺伝子情報を研究者に提供し、がんの分子標的治療に役立てる。

　同社の解析プラットフォームには、「NEOliquid」と呼ぶ、腫瘍の遺伝子プロファイルを血液から解析するリキッドバイオプシー（液体生検）が含まれる。ハイブリッド・キャプチャーと呼ぶ技術により、血液中を循環する腫瘍DNA（circulating tumor DNA）を高精度に分析できるという。

　Siemens Healthcare社は今回の買収を遺伝子解析分野への参入の足がかりとし、個別化医療やコンパニオン診断のソリューションを拡大する。遺伝子解析にかかわる最新の医療情報や技術の提供を含むサービスを計画している。

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記事掲載当初、第1および第4パラグラフで「Siemens Healthineers社」としていたのは、正しくは「Siemens Healthcare社」です。お詫びして訂正します。該当箇所は修正済みです。