中国の大手太陽光パネルメーカーのジンコソーラーホールディングは5月24日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国において開発する、出力約1.177GW(1177MW)の「ギガソーラー」に関して、融資の組成を完了したと発表した。

 アブダビ水電力省(Abu Dhabi Water and Electricity Authority:ADWEA)が主導し、丸紅とジンコソーラーが参画しているスワイハン太陽光発電プロジェクト(Sweihan Photovoltaic Independent Power Project)で、発電事業者は特定目的会社(SPC)のSweihan Solar Holding社となる。

 今回、このSPCが、複数の国の国際的な銀行と、現地の銀行からなる銀行団との間で契約を締結した。

 調印式にはUAEや中国、日本の政府高官が出席し、8億7200万米ドルの融資を組成したとしている。

 このギガソーラーは、単独の太陽光発電所としては世界最大規模で、かつ、売電単価の入札額が2.42米セント/kWhと、世界最安を更新したことで関心を集めている(関連インタビュー関連ニュース)。

 当初の計画通り、2019年4月に運転を開始する予定で、稼働後の年間発電量は2444万2894kWhを見込んでいる。

 発電電力は、25年間の電力供給契約に基づき、全量をアブダビ水電力会社(Abu Dhabi Water and Electricity Company:ADWEC)に売電する。