通信機能を内蔵した計測機器に変更
通信機能を内蔵した計測機器に変更
(出所:ラプラス・システム)
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 太陽光発電関連の計測などを手掛けるラプラス・システム(京都市伏見区)は5月23日、低圧配電線に連系する太陽光発電システム向けの遠隔監視システム「L・eye“低圧モニタリングパッケージ”」をリニューアルし、販売を開始したと発表した。

 パワーコンディショナー(PCS)ごとの発電量や稼働状況をリアルタイムに把握できるシステムで、遠隔の出力制御にも対応していることから、将来的に遠隔による出力抑制にも対応できる。

 今回、通信用のルーターを不要にするとともに、200Vまでの電力供給に対応できるようにした。

 ルーターが不要になったのは、通信機能を内蔵した計測機器に変更したため。これによって、機器が小型化した。従来は計測機器と通信機器が別々になっており、個別の筺体を設置していた。

 また、200Vまで対応可能にすることで、新たな電力契約や配線工事を不要とした。従来は100V対応だったために、200Vの電源供給にしか対応していない発電所では、新たな電力契約や配線工事が必要だった。

 今回のリニューアルによって、より幅広い設置条件に対応できるとともに、導入コストも削減できるという。年間1万台の販売を目指している。