札幌市の廃棄物処分場跡に設置
札幌市の廃棄物処分場跡に設置
(出所:日本アジアグループ)
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 日本アジアグループは5月20日、グループ会社の国際航業(東京都千代田区)が、北海道札幌市において、出力950kWの太陽光発電所「札幌ソーラーウェイ」が完成したと発表した。

 札幌市が公募した「山本処理場東米里地区大規模太陽光発電施設設置運営事業」の提案募集において、国際航業が選定されて開発した。2015年9月から設置し、2016年3月に北海道電力への売電を開始していた。

 同市白石区東米里にある廃棄物処分場跡に立地し、面積は約2万4000m2となっている。

 年間発電量は、一般家庭約176世帯の消費電力に相当する量を見込んでいる。

 廃棄物処分場跡地を有効に活用することで、行政の財産のアセットマネジメント(資産の代行管理・運用)に寄与するほか、施工や除草、除雪を地元企業に発注することによる地域への経済効果などを強調している。

 また、災害時に使用可能な非常用電源として、自立運転型のパワーコンディショナー(PCS)と非常用コンセント、可搬式蓄電池を併設した。 自立運転型のPCSの出力は10kW、可搬式蓄電池の容量は約2kWhとなっている。

 環境教育の実施、発電状況の表示パネルの設置など、札幌市と協業しながら、同市が目指すまちづくりに貢献するとしている。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、NECネッツエスアイが担当した。太陽光パネルは京セラ製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 基礎はコンクリート基礎を採用し、パネル最低部の高さは170cm、設置角は30度とした。

 O&M(運用・保守)は、グループ会社のJAG国際エナジー(東京都千代田区)が担当する。