展示した蓄電池用PCSの外観
展示した蓄電池用PCSの外観
(出所:日経BP)
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 ダイヘンは5月17~19日に東京江東区で開催された電設工業展に出力250kWの蓄電池用パワーコンディショナー(PCS)を展示した。同社が従来からラインナップしてきた屋外設置可能な「エアコン・レス」シリーズに蓄電池システム用を加えたもの。

 定格入力・直流600V、定格出力交流300Vで、電力変換効率は、最高で98.1%(補機損含まず)という。空気熱交換冷却方式を採用し、屋外耐塩仕様により、PCS単体で屋外に設置できるのが特徴という。

 事業所などに設置して、電力需要のピークカットによる電気の基本料金低減と非常用電源としての活用のほか、太陽光発電の自家消費システムとして、太陽光発電システムや変電設備とパッケージにして提供できるという

 例えば、250kWの太陽光発電システムを蓄電池と組み合わせて工場などに導入し、自家消費した場合、20年間で約1億円の電気料金を低減できるケースもあるという(電気料金単価16円、太陽光の設備利用率14%で試算)。

 同社の太陽光と蓄電池の自家消費システムでは、それぞれ独立したPCSで制御し、交流で合成する「ACリンク」を採用している。