米国ジョージア州のエネルギー大手であるジョージア・パワー(Georgia Power)社は5月16日、米ジョージア州中央部のメイコン(Macon)南側にあるロビンズ(Robins)空軍基地の隣地で出力139MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設すると発表した。

 ジョージア州の公益事業委員会(PSC)が認可した。ジョージア・パワー社が米軍および同州PSCと連携して開発するメガソーラーとしては6件目となる。また、同社が建設するメガソーラーとしてはこれまでで最大になるという。

 約870エーカー(352万m2)の面積の用地に、50万枚以上の太陽光パネルを設置する。同社による他の米軍関係プロジェクトと同様に、発電した電力は同州の系統網に供給され、電力のコストは、同社の回避可能費用と同等以下になるという。

 設備投資の総額は2億ドル相当と見込んでおり、ロビンズ空軍基地におけるエネルギーの安全保障や強靭性(レジリエンシー)に関する目標の達成を支援できるとしている。

 ジョージア・パワー・再生可能エネルギー開発部門のNorrie McKenzie副社長は、「米軍基地のエネルギー安全保障や米国のエネルギー独立性に貢献すると同時に、コスト効果に優れる再エネを追加することで電源構成の多様性を増し、信頼性が高く安価なエネルギーを顧客に供給したい」と述べている(図)。

ロビンズ空軍基地で139MWのメガソーラーを建設すると発表したジョージア・パワー社再生可能エネルギー開発部門のNorrie McKenzie副社長
ロビンズ空軍基地で139MWのメガソーラーを建設すると発表したジョージア・パワー社再生可能エネルギー開発部門のNorrie McKenzie副社長
(出所:Georgia Power)
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 同社は、2017~18年までの間に同メガソーラーの企画や設計、施工業者の競争入札や選定を行うと見込んでいる。2018年以降に着工し、2019年末までに稼働する見通し。

 同社は現在、120MW分のメガソーラーをジョージア州内の米軍基地で所有、運用している(関連記事1)(関連記事2)(関連記事3)。また、海軍省のアルバニー海兵隊兵站基地(Marine Corps Logistics Base Albany)で31MWのメガソーラーを建設中で、合計出力1600MW(1.6GW)相当の再エネ電源を2021年までに新設する計画という。