東武鉄道の100%子会社である東武興業(東京都墨田区)は5月12日、栃木県日光市にある、中禅寺湖の遊覧船に、太陽光発電電力を使う新たな船を導入すると発表した。
遊覧船に太陽光発電システムを設置し、発電した電力で、船内の消費電力の一部を賄う。船内の照明、無線通信(Wi-Fi)関連システムの電源、客室のコンセントなどが対象となる。
新たな遊覧船の主な電源は、出力254kWの主機関エンジン2基である。太陽光発電システムの出力は数kWを検討しているとし、主電源の出力の数%に相当する電力を補う。
中禅寺湖の遊覧船は、現在は2艘体制で運航している。新たな船は、2017年夏をメドに導入し、世界的な観光地として知られる日光の活力の向上に寄与したいとしている。
船名は未定で、定員は400人、客室の座席数は312席となる予定。