電気・水道代ゼロ、年間14万円の経済メリット

 電気・生活用水の完全自給自足の実現により、電気代と水道代がゼロになる。LPガスの使用量が増えるものの、その分を差し引いても、年間約14万円のコスト削減効果が期待できると試算している。さらに、同社グループの生活インフラサービスの利用に伴うポイント還元を合算して年間約15万8000円の経済的メリットがあるという。

 このほかにも、情報通信技術を用いた家族間コミュニケーションサービスや家族で楽しむ放送サービス、生活を支えるインフラサービスなどに取り組む。これらのサービスを同社グループが一括提供できる「ワンストップ・ワンコントラクト・ワンコールセンター体制」を構築するという。

 木造在来軸組工法2階建てで、延床面積は137.88m2(41.70坪)。外観は、省エネのために風や光などの自然環境を活用するパッシブデザインを導入した。また、太陽光パネルの設置面積や、雨水の収集効率を意識した構造とした。内部は、吹き抜け構造とともにリビングを大きく取り、冷暖房効率を上げるとともに、在宅時は家族がリビングに集まることで省エネを促進する間取りとした。

 2017年7月末に建物完工の予定で、合わせて設備・サービスの構築と初期実証を開始する。2017年10月の竣工とともに実証内容を公開し、プレゼンテーションを行う予定。公開後は、電気と水の完全自給自足を実現する設備や今後のサービス創出を目指す先端機能などの案内ツアー、宿泊・滞在モニター体験などのイベントを開催する。