携帯電話充電用電池「Watt Satt」
携帯電話充電用電池「Watt Satt」
(出所:東京建物)
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ビル設置事例
ビル設置事例
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 東京建物は、所有ビルの非常用備蓄品として、藤倉ゴム工業が開発した携帯電話充電用電池「Watt Satt(ワットサット)」の設置を開始した、と発表した。フル充電でスマートフォン30台、50%充電(1台あたり30分充電)で60台充電できる。

 本体に塩水2リットル(塩は付属)を入れるとすぐに発電開始する非常用マグネシウム空気電池。USBポートを5口備え、最大5台のスマートフォンを同時に充電できる。発電時に騒音やCO2が発生しない。保証5年間、保管10年間の長期保管が可能。本体寸法は幅212mm×奥行き147mm×高さ213mm、重さは約2kg(塩水注入前)。

 東日本大震災による停電時には、首都圏でも帰宅困難者の多くが携帯電話の充電切れや充電器の売り切れに直面したことから、入居テナントの安全・安心に向けて非常用簡易発電機として導入する。

 開発元の藤倉ゴムは、東日本大震災での被災経験から、災害発生時における情報の入手・伝達に不可欠な携帯電話やスマートフォンなどへの充電の重要性に着目し、2016年9月に製品化した。