三重交通グループホールディングスの事業会社である三交不動産(三重県津市)は3月14日、同社が運営している太陽光発電所の保守・保安業務に、電動二輪車「セグウェイ」を導入したと発表した。
北海道や中部といった各地の電気保安協会などがいち早く採用している中、同社によると、民間の発電事業者としては初めての採用になるとしている。
三交不動産は、運営している太陽光発電設備の約90%に相当する、合計出力約33MWを自社で保安している。
太陽光発電所の規模が大きくなるほど、発電設備の数が多く、面積が広くなり、発電設備の保守・保安には多くの時間を要する。そこで、「セグウェイ」を導入することにより、 発電所内の移動を効率化し、従来に比べて保守・保安業務に要する時間を約40%、削減できると見込んでいる。
また、「セグウェイ」に乗ると、徒歩による点検に比べて、視点が高くなる。これによって、太陽光パネルの視認性が向上し、パネルの破損などの見落としを防ぐ効果に期待しているとする。
当初は、同社で最大規模となる、出力約15.4MW、敷地面積約16.4haの「松阪山室メガソーラー発電所」に1台を導入して運用している。
その後、出力約8MW、敷地面積約10.2haの「伊勢二見メガソーラー発電所」、出力約4.5MW、敷地面積約5.3haの「津 栗真町屋 メガソーラー発電所」など、規模の大きなメガソーラー(大規模太陽光発電所)に順次、導入していく。