土地利用計画の平面図
土地利用計画の平面図
(出所:環境影響評価方法書・サクシードインブェストメント)
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鈴鹿電設グループによる津市のメガソーラー
鈴鹿電設グループによる津市のメガソーラー
(出所:環境影響評価方法書・サクシードインブェストメント)
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 三重県津市一志町に出力約50MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の計画が進んでいることが明らかになった。サクシードインブェストメント(三重県鈴鹿市)が、三重県環境影響評価条例に基づき、環境影響評価方法書を市役所などで5月9日~6月22日まで縦覧し始めた。

 それによると、事業実施区域は約107haで、現況はスギ・ヒノキの植林や竹林が広がり、一部に広葉樹林が分布しているという。谷部では、放棄水田も見られ、実施区域に隣接した谷部では、現在でも耕作が営まれているという。

 事業実施区域のうち、太陽光パネルは約58haに設置する。大雨の際には、パネルを設置した区域全体に一時的に雨水を貯めておき、浸透させる方式の治水対策を予定している。造成区域の周辺・約33haを非改変とし、残置森林とする。改変区域内の造成森林(約13ha)と合わせると、緑地率は40%を超える見込み。建設期間は2年を予定する。

 太陽光パネルは多結晶シリコン型・約20万枚を架台に設置する。コンクリートによる基礎周りの舗装は行わず、杭基礎を約1m埋設する。パワーコンディショナー(PCS)は約70台、22kVへの昇圧変圧器約35台を設置する予定で、電力会社の77kVの高圧送電線と連系する送変電設備を1カ所、建設する。

 サクシードインブェストメントと大手銀行などの出資により、合同会社サクシード津波瀬(仮称)を設立し、発電事業の主体とする。サクシードインブェストメントは、鈴鹿電設(鈴鹿市)のグループ会社で、これまでの両社共同で、太陽光発電所の建設・運転・維持を手掛けてきたという。実績としては、津市での1.5MW、鈴鹿市での1.9MWのメガソーラー事業などがあるという。