中国の水処理プラント大手の北控水務集団有限公司(BEWG)と、太陽光発電関連の北控清潔能源集団有限公司(BECE)は5日、両社が戦略的な枠組み協定に合意し、分散型太陽光発電事業を共同で進めていくと発表した。

 BEWGおよびその系列子会社は、下水や再生水の処理プラント、海水淡水化プラントなどの建設や改修などを主な業務としており、中国全土の19省を中心に340カ所以上の水処理プラントを所有している。中国本土に加えてシンガポールやマレーシアで事業を展開している。

 BECEおよびその系列子会社は、太陽光発電所の投資、開発、建設、運営、管理などを主な業務としており、BEWGがBECEの経営を支配する株主という関係にある。

 両社の合意の下、BEWGは同社が所有する水処理プラント内にある太陽光発電に適した池、屋根、緑地帯、その他の遊休地を提供し、BECEが分散型太陽光発電所への投資、建設、運営を行うという。BECEは太陽光発電所の完成後に所定の条件が満たされる場合に、BEWGに売電すると見込まれる。

 さらに、両社はマイクログリッドによる蓄エネルギーやエネルギー・パフォーマンス契約などの事業においても協力することで合意しているという。