米国の太陽光パネルメーカーであるサンパワーは4月19日、石川県で出力27MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の運転を開始したと発表した。
北陸で最大規模のメガソーラーとする。年間発電量は、一般家庭約9000世帯の消費電力に相当する量を見込んでいる。
鶏卵の大手であるイセ食品(埼玉県鴻巣市)グループ、フランスの石油大手トタルと共同で開発した。サンパワーは、トタルの関連会社となっている。
発電事業者となる特定目的会社(SPC)には、イセ食品グループが50%、トタルとサンパワーが25%ずつを出資した。
イセ食品グループが所有する、七尾市にある敷地面積25haの土地に立地する。養鶏場として活用することを想定して取得したものの、実際には未活用だった土地をメガソーラー用地とした。
総事業費は約100億円で、融資部分は三井住友銀行が主幹事を務めるプロジェクトファイナンスを組成した。
EPC(設計・調達・施工)サービスは、日立製作所が担当した。太陽光パネルはサンパワー製を採用し、8万枚以上を設置した。
サンパワーによると、今回のメガソーラーでは、他社製の太陽光パネルを使った場合に比べて、同社製パネルを使うことで、発電量が45%多くなるとしている。