Ormat社のバイナリー設備を導入した米国の地熱発電所
Ormat社のバイナリー設備を導入した米国の地熱発電所
(出所:Ormat Technologies社)
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 オリックスは5月8日、地熱発電事業などを手掛ける米Ormat Technologies社の発行済み株式の約22.1%を約6億2700万米ドル(約707億円)で取得することに合意したと発表した。オリックスは、Ormat社への出資を通じて、主に日本およびアジア地域における地熱発電事業を推進していくとしている。

 Ormat社は、地熱発電設備の設計・製造・販売・据え付け事業のほか、自ら地熱資源開発や地熱発電事業を手掛ける世界唯一の地熱事業垂直統合企業体という。1965年に創業した。全世界で累積2200MW(2.2GW)の地熱発電設備の導入実績があり、バイナリー式の発電設備導入量では世界トップシェアとなる約85%を占めるという。米国のほか中米やアフリカなどでも事業展開しており、772MWの設備容量を保有する。

 オリックスは、同社グループの運営する「別府 杉乃井ホテル」(大分県別府市)にて、自家用では国内最大規模となる1.9MWの「杉乃井地熱発電所」を所有・運営している。また、2017年3月には東京都八丈町との間で地熱発電利用事業に関する協定を締結するなど、地熱発電事業に取り組んでいる。