コニカミノルタは、パナソニック メディカルソリューションズ(以下、PHCMS)の株式取得に関する株式譲渡契約をパナソニック ヘルスケアと締結した。今回の買収を通じてコニカミノルタは、次世代医療ITソリューションの国内展開拡大を狙う。

 PHCMSの販売チャネルと顧客ベースの獲得による顧客基盤の拡大や、国内市場でのシェアと売上のさらなる増加を目指す。さらに、PHCMSの人財や画像処理技術の獲得により、医療IT事業における展開力、開発力、商品力の強化も図る。

 PHCMSは、パナソニック ヘルスケアの100%子会社。X線CT装置やMRI、X線画像装置などから得た医療用画像データを保管、管理するPACS(医用画像保管・管理システム)を中核とした、病院およびクリニック向けソリューション事業を国内で展開している。

 コニカミノルタは、DR(Digital Radiography)、超音波診断装置、医療ITを3本柱として、病院・クリニック向け医療用画像情報を中心にヘルスケア事業を展開する。医療IT分野では、2015年にヘルスケアイメージングソリューションプロバイダーである米Viztek社を買収し、次世代医療ITソリューションのグローバル展開を進めている。

 2017年4月に開催された「2017国際医用画像総合展(ITEM 2017)」では、画素サイズ100μmのデジタルX線撮影装置などを展示していた(関連記事)