開発した太陽光発電所の例
開発した太陽光発電所の例
(出所:GSSG Solar社)
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 米国の太陽光発電開発事業者であるGSSG Solar社は5月3日、長野県諏訪市において、出力47MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を着工したと発表した。4月21日に起工式を開催した。

 着工するとともに、融資の組成を完了(financial close)した。地元の複数の利害関係者と共同で開発する。

 諏訪市にあるゴルフ場跡地に立地する。地主から借地し、18ホールのゴルフコースに、太陽光パネルを並べる。

 2017年末までに完工する予定で、稼働後の年間発電量は、日本の一般家庭約9600世帯の消費電力に相当する量を見込んでいる。発電した電力は、中部電力に売電する。

 GSSG Solar社が組成したファンド「GSSG Solar Partners, LP」が計画している、合計出力170MWのメガソーラー開発計画の最初の案件となる。

 資金調達に関するコミットメント(一定期間・一定額の融資枠の設定)を、新生銀行から得ているという。この資金は、建設だけでなく、プロジェクト期間中の運転資金にも充てられるという。

 GSSG Solar社は、日本において、固定価格買取制度(FIT)に基づく合計出力2.5GW以上の太陽光発電所の案件を評価中である。諏訪市のプロジェクトは、こうした評価において、世界レベルで優良な属性に該当したとしている。

 メガソーラーの開発は、Sun Holdings社が担当する。EPC(設計・調達・施工)サービスは、日本のパートナー企業が担当する。太陽光パネルは、米サンパワー製を採用する。