物流拠点の開発などを手掛ける米ProLogis社の日本法人プロロジス(東京都千代田区)は、茨城県古河市に日立物流ファインネクスト(東京都江東区)の専用施設「プロロジスパーク古河2」を開発し、4月27日に竣工式を行った。環境負荷軽減のため、屋根面には出力1MWの太陽光パネルを設置する予定。
「プロロジスパーク古河2」は、プロロジスと日立物流ファインネクストとの共同開発案件。プロロジスが所有していた土地の一部を日立物流ファインネクストに譲渡し、その土地に日立物流ファインネクストが危険物倉庫8棟を開発した。
物流施設を利用する顧客の要望に応じて設計・建設するBTS(Build To Suit)型として開発し、日立物流ファインネクストに賃貸する。
地上2階建ての鉄骨造で、延床面積は2万1937.95m2(6636.22坪)。1階には施設両面にトラックバースと大庇(おおひさし)を設け、荷さばきの効率性が高く、雨天時にも作業をしやすくした。梁下有効高は1、2階とも6.5mを確保し、1階の床荷重は1m2あたり2.5tを確保するなど、ハイスペックで汎用的な施設設計とした。太陽光パネルおよびパワーコンディショナーのメーカーは非公開。
プロロジスは、約10万5000m2の敷地にBTS型施設の集積パーク「プロロジスパーク古河」の開発を進めている。1棟目の「プロロジスパーク古河1」は医薬品卸のスズケングループ専用施設として、2016年11月に竣工。3棟目の「プロロジスパーク古河3」は、国内大手物流企業と賃貸契約済みで2017年7月に着工する予定。
米ProLogis社は、2005年にプロロジスパーク シャンテループ(フランス)の施設屋根に太陽光発電システムを導入したのを皮切りに、フランス、スペイン、ドイツ、米大陸、日本の各地で施設屋根への導入を進めている。
日本においては2009年に「プロロジスパーク座間1」の屋根に太陽光発電システムを導入したのを皮切りに、施設屋根への太陽光パネルの導入を進めている。 現在、24施設に合計出力31MW分が稼働しているという。