「改正FIT法おまかせプラン」イメージ
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(出所:エクソル)
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 太陽光関連事業を手掛けるエクソル(京都市)は、固定価格買取制度(FIT)の改正に対応し、O&M(運用・保守)事業を強化する。4月27日、住宅から産業用まで、すべての太陽光発電所を対象としたO&Mサービス「改正FIT法おまかせプラン」の提供を開始すると発表した。

 4月1日に施行された改正FIT法で求められる保守点検に関わる事項をすべて盛り込み、安心して太陽光発電を開始・継続できるという。

 改正FIT法では、稼働中を含めたすべての太陽光発電システムに対し、O&M体制の構築を求めている。適切に対応していない場合、是正勧告などの段階を経て認定取消となり、発電事業を継続できなくなる恐れもある。ただ、住宅や低圧案件の稼働中システムを中心に、保守点検費用の問題から、改正FIT法への対応の遅れも懸念されている。

 同社は、改正FIT法で示された「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」の策定に検討メンバーとして参画してきたという。この実績をもとに、網羅すべき保守点検項目を押さえつつ、全国展開による販売チャネルと、これまでの販売実績によるスケールメリットを生かすことで、低価格なO&Mサービスを可能にしたという。

 同社が手掛けた新設案件であれば、住宅ブランは年平均7200円、低圧プランは年平均2万6500円、高圧プランは年平均100万円で提供する。オプションメニューとして遠隔監視、年次レポート作成、駆け付けサポート、巡回、太陽光パネル洗浄、除草なども用意した。

 改正FIT法で設置が義務付けられた設備概要などを記載した看板の掲示、フェンス設置、事業認定代行申請なども、オプションで対応する。