完成した「滝川ソーラーウェイ」 
完成した「滝川ソーラーウェイ」 
(出所:日本アジアグループ)
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 日本アジアグループ傘下の国際航業(東京都千代田区)は4月28日、北海道滝川市に建設していた太陽光発電所「滝川ソーラーウェイ」が完成したと発表した。同発電所の出力は612kW、年間の期待発電量は約56万7297kWhで、一般家庭の約114世帯に相当する規模となる。発電した電力は5月から北海道電力に売電する予定という。

 今回のプロジェクトは、北海道滝川市が公募した「滝川市大規模 太陽光発電所設置運営事業」の提案募集において国際航業が選定されたもの。学校用地の跡地を有効活用した。2015年11月から建設を開始していた。

 災害時にも使用可能な非常用電源として、自立運転機能付きのパワーコンディショナー(PCS)と非常用コンセントを併設した。また、地元への経済効果として、工事、除草、除雪などを地元企業へ発注するほか、発電状況を表示するパネルを設置し、環境教育に活用するという。

 EPC(設計・調達・施工)サービスはNECネッツエスアイが担当し、カナディアン・ソーラー・ジャパン製の太陽光パネルを設置した。パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。O&M(運営・保守)は JAG国際エナジーが担当する。

 パネルの設置容量は612.04kW、PCSの定格出力490kWとし、約1.25倍の過積載(PCS出力を超えるパネル容量を設置すること)とした。また、積雪対策として、杭基礎に、設置角35度、設置高170cmでパネルを取り付けた。