「いいたてまでいな太陽光発電所」の西サイト
「いいたてまでいな太陽光発電所」の西サイト
(出所:東光電気工事)
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竣工式でのテープカット 
竣工式でのテープカット 
(出所:東光電気工事)
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 東光電気工事(東京都千代田区)は4月22日、福島県飯舘村に建設していた「いいたてまでいな太陽光発電所」が完成し、竣工式を開催したと発表した。同発電所は、約10MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、特定目的会社(SPC)「いいたてまでいな太陽光発電株式会社」が発電事業主体となる。

 同SPCは資本金9000万円で、東光電気工事が55%、飯舘村が45%を出資した。村が所有する約14haの元牧草地に建設した。東邦銀行が主幹事として、七十七銀行、大東銀行、福島銀行の4行でシンジケートローンを組成し、40億7000万円を融資した。福島県のふるさと融資制度も活用した。

 飯舘村は、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、全村避難が続いているが、建設用地は、すでに環境省による除染が終わっていた。同村は、「いいたてまでいな復興計画」を策定し、その中で、メガソーラーを柱の1つに据えている。地元の雇用促進とともに、売電収益を復興に生かすのが目的。

 EPC(設計・調達・施工)サービスとO&M(運営・保守)は東光電気工事が担当した。太陽光パネルは三菱電機製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製、架台は愛知金属工業製を採用した。

 「までい(真手)」とは、ゆっくり、丁寧なという意味の東北弁。飯舘村は、東日本大震災の前から、「大いなる田舎までいライフいいたて」を理念とした地域活性化に取り組んできた(関連記事)。